彼女いない歴=年齢の健全少年(21)が†風呂屋†に行ってきた話

 

 

注)一部、過激な表現が含まれる可能性があります。苦手な方はご注意しながらブラウザバックせず最後まで読みましょう。

 

 

 

唐突ではあるが、「生物にとって最も重要なこととは何であるか?」と聞かれ、諸君は何と答えるであろうか?

 

……食物連鎖における優位?________否。

 

……睡眠休息の確保?________ナンセンス。

 

 

そう。個体数面での繁栄である。

岩をも喰らう牙を持ち、鋼鉄の爪で獲物の肉を切り裂き、機関車のように野山を駆ける百獣の王であれど、繁殖ができなければ敗者同然である。先史時代より、この惑星が氷河に覆われていた時代から人類が地上に栄え続けることに成功したのは、紛れもなく、その子孫を残す能力の高さに秘訣があると言う他無い。

 

そして今、この21世紀の日本に、その尊い営みの連鎖の末端となりかねない、それはたいそう惨めな少年の姿があった。

Mr.㌆㌅㍓㌰㌄(みすたーうんちーこんぐ)。21歳。個人告白成績:1試合、0勝1敗。防御率8.00。このままでは、学生という球団からはおろか、人類全体というチームからも、戦力外通告を受けることになるのは時間の問題である。

本当に切実に何とかしなければならない。しかし、自身に異性を惹きつけるほどの魅力など、どこにも見出せない。たとえ努力しようとも、元より生まれ持った環境・素質・丹念に培われた人望を持つ人間などごまんといるのだ。成人してもなお、牛丼チェーンで小児向け玩具付きメニューを購入し、その玩具で遊ぶ様子をSNSに開示するようなイベリコ豚など、到底勝負にならない。

 

んぐっ……!んぐっ……!

少年は1人、夜な夜な布団の上で血涙とDLsiteの音声作品を流す日々を送っていた。

 

そして今日10/14、少年はとうとう思い立った。そうだ。ここは日本。俺はバイトもやっていて自分で処分できる金も多少ならある。俺にも気持ち良い思いをする権利などいくらでもあるではないか。

 

 

 

 

風呂屋に行こう……!!

 

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少年の眼には、さっぱりとして建物から出てくる自らの姿がありありと見えていた。

 

しかしここで、ある一つの課題に直面する。

近所にあるのか?

少年の故郷、滋賀のデトロイト(個人談)には、複数その手の店舗が存在していることはよく知っており、かなり身近なものだと認識していた。しかし、そこまで同じような所がコンビニ感覚で点在しているとは思えない。

やはり、相応の覚悟を決め、遠征する必要があるのではないだろうか。

 

________あった。

なんか普通に1kmもしない所にあった。

なるほど。行こうと思えばすぐにでも足を運べる距離らしい。しかし、まだ大きな問題が立ちはだかっている。レビューだ。いくら近所にあろうと、肝心の中身がアレなら行きたくない。どこかで耳にした話であるが、いざ現地に踏み込むと、自分の知らない男たちに予期せぬ目線を向けられ、全く自分はそのケはないと伝えて辛々逃げ帰り、後で調べてみると、界隈では有名な場所だった________というケースもあるらしい。

 

 

☆3.7!? 

結構良くね?割と大丈夫そうよね。建物の写真を見るに少々古そうな外観ではあるが、全然許容範囲内である。

決めた。少年は腹をくくった。

決行は午後21時。夕食を終え、現地へ歩を進める。

 

 

 

 

いざ入店。

フロントには、ベテランとみられるメガネをかけた白髪の女が1人座っている。ここで料金を払い、奥に進むシステムらしい。

 

 

と、ここで少年には入れないものと見られる通用口から、これまたかなり年配の女が姿を現した。

「あいあい。おつかれさん。」

ボソボソとした声だったが、フロント婆は通用口婆に向かって確かにこう言ったのである。

 

通用口婆が過ぎるのを背中で見送り、少年はサンダルを下駄箱に入れ、フロント方へと向かった。

 

「1人で。」

 

握りしめた紙幣を無愛想なバアさんに差し出す。ここまで来れば引き返せまい。さらばだ。僕の給料________

 

釣り銭の用意が面倒なのか、種々の硬貨がいくつもフロント婆の前に並べられている。バアさんは慣れた手つきで、僕の差し出した英世を見るなり550円を用意した。

 

 

奥へ進む。先に何名か客がいるようだ。まぁ見た感じ、近所のおっさん、ジイさんらといった所か。地域密着型の店らしい。

 

ここで少年は服を全て脱ぎ去り、生まれたままの姿で聖地へと歩みを進める。

 

 

っと。メインイベントの前に。

まずは身体を清めよう。汚いままではマナー違反にもほどがある。備え付けのシャワーを浴び、万が一の際に備えて持参した新品の「白いブツ」を身体に塗りたくる。シャワーでさらに洗浄を終え、少年は立ち上がった。

 

 

さあ。今宵の主菜だ。

ただ、当然、僕レベルでも「焦ってはいけない」ことぐらい分かっている。

まずは先っちょから。そっと確かめるように感覚を指先に集中させ、指を中へ入れていく。……うん。あたたかい。気持ち良さそうな温もりだ。

 

ええい。我慢してられるか。

今度は全身でその快感を確かめてやる。

 

 

 

 

んはああああああああああああああ

き゛も゛ち゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛

 

 

 

 

身体の芯からぽかぽかしてくる。秋もそろそろ本格化してくるこの時期にこれはシミる。最高の湯加減だ。あまりアツすぎても良くないし、少しでもぬるいと違和感が出てしまう。しかも、快感はこれだけでは終わらない。

 

 

んんん〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡//////

あったかくてぶっとくて激しいのがガンガンあたってきもちいいのおおおおおおぉぉぉぉお

 

 

その快楽に溺れそうな僕の背中へと、容赦なく温水は噴射され続ける。

 

ジェット風呂へ別れを告げた少年は、薬湯、サウナ、水風呂と、心ゆくまで様々なオプションを堪能し、あっと言う間に1時間を消化してしまった。

 

こうして10:30の店仕舞い間際まで風呂を楽しんだ僕の今日の銭湯での戦闘は、男子更衣室へ躊躇なくズカズカと入り込んできた番台のBBAにケツを見られながら幕を閉じたのである。

 

建物の外には確かに、さっぱりと身を清め、快楽に溺れ身を赤らめる少年の姿があった。あ、なんか自販機がある。ペプシジャパンコーラ140円の左には、迫真のフォントで130円と記されたグリーンダカラ(600ml)が。________ゴトン。

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ぐびぐび。うまいねええええええ

 

 

 

 

あ、ちなみに、途中で言っていた「白いブツ」とはコイツのことです。

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石鹸タオル類は持参制の所も多いので、牛乳石鹸を持っていって正解でした。

 

 

なお、なぜ番台のオバハンが女湯ののれんの奥から出てきた婆さんに「おつかれ」とねぎらうような言葉をかけていたのか、その真相は今だに分かりません。

 

以上、21歳童貞のお風呂場体験記でした。