B級ブラック層が紐解く上位ありしあの"強さ"のワケ

🐤今回の記事も、時間の無い方は太字だけ目で追ってくだされば最低限の内容を把握していただけるよう工夫したつもりです。ぜひ、ちょっとした時間に読んで、読み終わった後は拡散していただけると、私としては嬉しいことこの上ありません。

 

 

 

 立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いていますが、ギャングの皆さまはいかがお過ごしでしょうか。時候の挨拶を覚えたMr.㌰㌄ちゃん(コングちゃん)です。

 

 

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 今回の記事のテーマは"上位陣のありしあ"です。

 

お前大会とかで何の実績も無いだろ!調子乗るな!

 

と指摘される方もいらっしゃるかもしれません。はい。仰る通りでございます。お茶さんやネグンドさんたちが開いてくださったトリオ杯にあだ名は13さん・シェリルくんと出場し、練習会でまあまあの戦績を残した(本番もちょっと頑張った)以外には、大きなイベントにはほとんど姿を見せていないので「誰だコイツ」感は半端ないことは重々承知の上です。しかしながら、大学のテスト勉強が辛すぎて憤死していた7月シーズンを除き、最上位とまでは言い難いものの、ほぼ毎シーズンでブラック帯ランキングの真ん中あたりにひっそりと名前を載せており、B級ブラック層」というぐらいの肩書きであれば自分でも勝手に名乗っていいのではないかと考えております(傲慢) 

 

 そのため、大会でも活躍されている「トップ層」と形容できるような方々と対戦する機会も多く、分析資料の収集に関しては満足な環境にある以上、無名ギャングの記したこの記事の信憑性をどうにか補強できればといった次第です。

 

 

 

 

 さて。前置きはこれぐらいにして本題に入っていきます。

 

 

 

 まず前提として、そもそもありしあの「強さ」の本質はどこにあるのでしょうか。その答えを探っていきましょう。

 

 

◯「ありしあというギャング自体が強い

 

 

 否定する余地はありません。強力なGS・GA、高い攻撃力、圧倒的な機動力……正直、どこかしら弱体化する必要があると言わざるを得ないほどの強さです。とはいえ、闇雲な弱体化では意味がないと思われるほど、現時点でありしあは強力だと感じている方も多いことでしょう。そうだとすると……?

 

 

◎だが少し惜しい「使い手が強豪ぞろい

 

 

 使い手の側にありしあの強さの本質があるものと仮定してみましょう。

 他のギャングは大体「この人とこの人が強い」と、おおよそ相場が決まっていることが多いように感じます。しかし、ありしあの場合は、適当にパッと思いつく強い人を挙げてみても枚挙に暇がありません。めちゃくちゃ強い人がいっぱいいます。

 

 しかしながら、失礼は承知なのですが、ブラック帯では強豪ぞろいな一方で、プラチナ以下では特別脅威に感じるありしあ使いの方に遭遇したことはそれほど無いというのもまた事実です。となると、使い手が強いという一点のみにありしあの強さの本質を求めるのも微妙に違うような気がしてきます。

 

 そこで、少しだけ視点をありしあ自身に戻してみて

 

 

◎「上位陣の求めるものをありしあが完備している

 

 

と言うべきではないでしょうか。僕はこの点にこそありしあの"強さ"の秘訣があるものだと考えています。

 

 

 

 以下、上位陣が特に求めるものとは何かに焦点を当てながら、ありしあの"強さ"の秘訣について探りを入れていきます。

 

 

高いタイマン力

 1on1のチーム戦大会である『黄泉ンピック』でも使用する方が見られたように、ありしあのタイマンにおける強さは折り紙付きです。

 

 貫通デトネを搭載しGAで転倒させたところを一気に仕留める型、GA吸収によりホットやディーゼルなどGAへの依存度の高いギャングを完封する型、GSを吸収したりガードブレイクやスタンを用いたりして無常の成功率を上げる型など、多種多様な型が存在しており、相手方はその都度ありしあ側のスタイルを見極めながら対応に追われることとなります。

 

 また、そもそも、近接攻撃についてはリーチ・ヒットまでの早さ・後隙の少なさ全てがトップクラスである点、GAの利用により射程の面も難なくカバーできる点、通常攻撃にも一部ノックバック判定がある点も挙げられ、横槍を入れられない限りは終始ペースを握ったまま容易に相手を制圧することができます

 

 

カネの奪い合いでの勝利に直結するGS

 ありしあGSの最大の魅力は、やはり、手早く対象をキルすることができる点にあると言えます。斬りつける瞬間には対象の真横へと移動するため、GS発動直前に広域を展開しておけば、基本的にはほぼそのままキルしたギャングのお金を奪い取ることも可能です。

 

 

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 また、失敗した場合は無敵時間が即終わってしまうものの、ヒットした場合には計5秒ほどの無敵時間を稼ぐことができ、最終局面で自分が1位の際の時間稼ぎも十分に可能です。

 

 更には、ため直しやすさもその強みの1つです。アビリティにより、敵をキルすることでもありしあはGSゲージを溜めることができるため、中盤で厄介な敵をGSで処理し、もう一度ゲージを溜め直して終盤で再び無常を撃つという立ち回りも難なくこなせます。 

 

 天は二物を与えずという言葉はどこへやら、無常の強みはまだあります。実は、無常は多段ヒット判定になっており、1回1回が即死級のダメージを与える仕様となっています。ジャッジメントのGSバリアや再生バレットの効果など物ともせず、「一撃」で仕留めることが可能になっているヤベェGSなのです。(多段ヒット大ダメージ系GSとしては他にもディーゼルやネモが挙げられますが、ディーゼルはダメージが即死級と言うほどには大きくない点、ネモは即死級ダメージまで10秒ほど時間を要する点で、ありしあGSと比べて利便性の面で劣ります。)

 

 

6位以内を狙う性能」の高さ

 先述の通り、GSを終盤に上手く当てるだけで、ありしあはある程度容易に高順位へと食い込むことが可能になっています。GAや持ち前の足の速さを駆使すれば、大金を持っていてバレットを消耗している敵をピンポイントで狙うことも容易です。

 

 他方、足の早さはマップ端からの中央到達までに要する時間を短くしているということも忘れてはいけません。隅のほうで長期戦を戦い抜いた後でも、時間的にゆとりを持って中央まで向かうことができ、逆転のチャンスを十分に作ることが可能です。

 

 また、そもそもありしあのロールはスプリンターであるということを思い出して頂ければ当然のことだと感じられるかもしれませんが、ROBの面でもありしあはかなり高水準なのです。最悪キルできなくても、敵を継続的に斬りつけることで、ある程度のお金を強奪することが最終局面でも十分に狙えます。

 

 

 

 ここで1つお聞きします敵を逃がさない隙あらば瞬殺できる、中央に行くまでに多少無駄足を踏んでも問題ないROBも高い、邪魔さえ入らなければ1on1最強格…………となると、ありしあと最も親和性の高い戦術とは何でしょう……?

 

 

 ……もう相当数の方が察していらっしゃることでしょう。

 

 

 

ズバリ、『粘着』です。

 

 自身の体制が整った試合中盤において、まとまったお金を持つ敵プレーヤーを見定め、やや人通りの少ないところで強襲。そのままカネを奪っていくというスタイルこそが、ありしあのコンセプトに合致し、かつ、最強格の戦術であると言えます。仮に敵を倒すのに手こずっても持ち前のROBでお金だけは回収して自らの順位を上げたり、耐久戦に持ち込まれても無常で倒してしまったり、多少遅れても中央へ簡単に舞い戻ったりと、粘着戦術のデメリットを網羅的にカバーすることができるのです。ありしあで粘着戦術を使えば、たとえ一位ではなくとも、マッチ終了までに、ブラック層が自らのランク降下を防ぐのに最低限必要な順位まで上がることが容易にできるのです(当然、早めにケリがつけば一位も狙いに行けます)。そのため、ありしあからの粘着戦術に苦しめられるケースは、ブラック層が特にピリついてくるガチンコ期間半ば〜終盤に多発し、この時期は編成・立ち回りの両面で本格的に手を打たないといけなくなるのです。

 

 

パルクール戦での強さ

 車やコンテナなどの障害物を上り降りしたり、周囲をグルグルと回ったり、飛び移ったりするなどして相手を撹乱する戦術をパルクール戦と呼ぶことがあります。主として、攻撃力の高いギャングに追い詰められたギャングが耐久戦のために採ることの多い戦術なのですが、ありしあはこのパルクール戦においても、追い詰める側として無類の強さを発揮します。

 

 まず、何と言ってもそのGAが非常に有用です。相手にヒットすれば転倒・突き飛ばしという効果を付与することができ、逃げ回る相手の体制を崩した上で、邪魔な障害物から相手を遠ざけてしまうことがGAひとつで簡単にできてしまいます。

 

 また、無常空間の存在も忘れてはいけません。いくら壁越しであろうと、無常空間の展開領域内に足を踏み入れてしまったが最期、そのまま斬りつけられてしまいます。車の裏に隠れたつもりでも、裏手から不意の一撃が飛んでくる可能性を常に考慮しなければなりません。

 

 

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 更には、刀を振り回すありしあの通常攻撃も、パルクール戦においては相当強力なものとなります。前方以外にも、ありしあの通常攻撃は前面上下方向にもある程度広い当たり判定があるため、例えば、車の下から車の上の少し端のほうにいる敵を斬りつけたり、反対に、車の上から、真下で身を隠そうとしている敵にも少し下を向けばダメージを与えることが可能であり、多少障害物を貫通した強引な通常攻撃を当てることができるようになっています。ノックバック判定による行動阻止と相まって、上り降りを主体とするパルクール戦ではトップクラスの強さを発揮しますし、GAがある以上、敵が刀の射程範囲から遠ざかろうとしても逃さず追い詰めることができるのです。

 

 

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↑エフェクトを見れば一目瞭然ですが車の上にも攻撃が届いています

 

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↑相手が身体の大きいエリート兵とはいえ、ちょっと下を向くだけで車の下にいる敵も難なく狙えることが分かると思います

 

 

逃げるという選択肢

 実は、「戦う」という選択肢と同時に「逃げる」という選択肢を手軽に選ぶことができるというのも、ありしあの持つ貴重なスペックの1つなのです。ネモやジャッジメント、インセインなどは、一度「戦う」を選んだ以上、相手が退散しない限りは中々自らが戦闘離脱することは難しい性能になっています。他方、エレクトラや竜児など、「逃げる」という選択肢が主流のギャングたちは、反撃が手薄いものだと分かっている相手からいつまでも狙われ続けたりしてしまうワケです。

 

 一方でありしあは、どちらの選択肢を取っても問題なく、しかも高水準のパフォーマンスを発揮できるのです。「戦う」に関しては上記の通りですね。他方、「逃げる」に感しては、そもそも足が早いのと、圧倒的なステップ距離により、他のギャングでは基本的にまあ追いつけないようなことになっています。

 

 

環境の有利さ

 ありしあに対し直接戦闘で比較的対抗可能なギャングとして、ネモやコウちゃんが挙げられます。特にネモは以前体力が増強されたこともあり、その使い手人口を伸ばしている印象があります。

 

 しかしながら、依然としてアンチやホット、ジャッジメントなどの人気が根強く、特にジャッジメントは手錠が弱体化されたこともあって、ありしあに有利なギャングの割合が多い状況になっています。ネモやコウちゃんの人気はこれらのギャングほどのものではなく、この状況に拍車をかけているものと言うほかありません。

 

 

新バレット・バレット調整

 ありしあにとって最大の脅威の1つと言えるスロウが弱体化されたことがやはりありしあ側にとっては大きいです。代わりに、同時期に強化されたワープの数は増える一方であり、たとえ敵に移動されても比較的簡単に追いつくことのできるありしあにとってはそれほど不都合でない場面も多いです。逆に、ありしあ側にとってもワープの使い勝手が良くなったことにより、スロウやネモ、コウちゃんに動きを制約されても、そこから抜け出すことがこれまでより簡単になったと言えます。

 

 他には、再生バレットの登場がやはり大きいです。ありしあにとっては、既存の回復バレットは少し使い勝手が悪く(持続系はもとの体力が少ない以上恩恵が小さいし、瞬間回復系も戦闘時にゴリゴリ体力が減るありしあにとっては使うタイミングがシビア)、そこはある意味1つの弱点とも言える部分でした。しかし、再生の登場により、戦闘を行いながら体力を心配する負担が大幅に軽減され(しかもロック短なので他のバレットとの親和性も高いこともあり)、今やありしあには再生がほぼ必須級レベルのバレットとなっているほどのレベルです。一方で、再生バレットを持つ相手が増えたこともまた、ありしあ側にとっては好都合です。先述のように無常は多段ヒットである以上、基本的に再生バレットでは防ぎきることができませんし、大した脅威になっているとは言い難いのが現状です。

 

 更には、ピュアバリ・白刃の台頭による青春バリケードの相対的減少も、ありしあ側にとっては追い風です。要所要所でこまめに使える青バリとは違い、一度使い終わってしまうとしばらく隙だらけになる白刃や、そもそも無常を防げないピュアバリの増加は、ありしあ側にとっては都合の良いことこの上ありません。また、こうした長時間ガードの採用率増加により、ガードブレイクを用いてより手軽に相手を崩せるようになったのも、1つの大きなアドバンテージです。

 

 

 

 ここまできて、現環境でありしあを使いこなせるブラック帯の人間が、ありしあを使わない理由がまぁ無いということが導けるのではないかと思われます。

 

 運営による弱体化(直接的でなくとも、間接的なものぐらいは流石にあった方が良いのではないかと思います)を待つのも手ですが、2021年8月中旬現在でも、ありしあがこうした強みを持っていることを踏まえた上で、自らの編成・立ち回りを意識すれば、多少はリスクが軽減されるのではないかと考えています。

 

 ……具体的には?……そうですねぇ、ネモおじやコウちゃんの使用、100%ダメガの搭載(個人的には2枚積むぐらいでも良いと思っています)、あとは僕の最近ハマっているものですが、ワープ2枚積みホットで何とか逃げ切るのも1つの手ではないかと思います。ともかく、事前に何かしら手を打っておかなければならないギャングの1つでありことは間違いありません

 

 

 🐤それなら、いっそのことありしあを練習してみよう!🐤

 

 全然アリだと思います。操作は簡単とは言いませんが、得意ギャングが固定していないのであれば是非練習をオススメしたいギャングの1つです。

(ちなみに筆者は、現在ほぼ必須級の再生難民のため、新環境に入ってから全くありしあを使っていません_:(´` ):_ 誰か僕にください

 

 

 長々と失礼しました。この記事を通して、ありしあを使いたい方・対策したい方の双方が、理屈的な面で何かしらのヒントを得ることにつながれば、僕としてはとても嬉しいです。

 

 最後になりましたが、これからもエイムズを通じて色々な方と遊ぶ機会を頂ければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。 

                          Mr.㌰㌄ちゃん

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

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